1999.

事情を知ったUさんの婚約者は「Mを殺してやる！」と家を飛び出した

Uさんから連絡を受け、私は怯えた

でも結局、私の所には来なかった

私はUさんを避け始めた

でも彼は「会って話したい」と言う

言われるがままに2人で会うと

頭のいい彼に説得させられる

言いくるめられるのだ

私は本当にこの人の事が好きなのだろうか？

ただセックスに溺れてただけではないのか？

別れ話を持ち出すと怒り出すUさん

また私は彼を避ける

避けられると余計に怒る

私はだんだん彼が怖くなってきた

Uさんは言う

「最後にきちんと話したい」

「最後だったら...」

私は結局Uさんに言われるがまま

会っても話す内容は同じ

そして私の態度にキレる彼

私は胸ぐらを掴まれ、振り回された

その日は最後は普通に戻ったけど

もうダメだ

恐怖心が出始めた

彼は急に女々しくなり、私の家の前で待ってたりした

そうかと思えば

「旦那がどうなって知らんぞ」

「犬がどうなっても知らんぞ」と脅す

この人ならやりかねない

会社で彼の姿を見るだけで恐怖

刺されたらどうしよう…

恐怖で気分が悪くなり早退

このままじゃおかしくなる…

誰に相談していいか分からず、まず市役所で聞いてみる

「そういった相談は受け付けてません」

「分かりました…」

泣きながら市役所を後にする

電話BOXが目に止まった

そこで女性なんとかセンターに電話相談

でもだからと言って何かしてくれる訳ではなかった

警察へ行った

話は聞いてくれた

手帳に書いて記録をしてくれた

事件にはなってないから、すぐに動いてはくれないが、今度そういうことがあったら注意勧告をしてくれる

その約束だけでも心が落ち着いた

私はズルい

Uさんと別れるのは旦那のせいにしたかったのだ

だからUさんはキレてたのだ

「あなたのことはもう何とも思っていません。ただの会社の人です」

そう言った

それからだんだん距離が離れていった

しばらくして彼は海外赴任になった

顔を見ることもなくなった

ストーカーは後をつけてくるから怖いんじゃない

愛情が憎しみに変わるから怖いのだ

経験して知ったこと

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