勇気を出して
飲み会は盛り上がり、みんながは二次会に行くとか言ってる
飲んでない私は二次会の店までみんなを送る
Sくんはどうしようか迷っていた
「二次会行かないんだったら家まで送って行ってあげるよ」
「申し訳ないからいいよ」
「二次会の店 キミの家の方向だし、帰りに実家行くし、ついでだよ」
彼氏がその話を聞いてる
彼はまだ気にしてる
今日 私が急遽参加できたコトすごく喜んでた
でも 私がSくんと顔を合わせることを心配してる
いまだに意識している
「Sが送ってもらうなら俺も送ってよ」
ロレツが回らない感じで彼氏は言う
私は知ってる、彼は酔ってない
最後 私とSくんを2人にさせたくないのだ
結局 店の前で上司に「行くぞ!」と言われて
Sくんは降りてしまった
彼氏は安心してる
みんな車を降り店に向かって歩き出す
彼氏だけは運転席の私に近づく
「M〜可愛いね!いつ会える?来週は?」
みんなは 女好きの彼氏がまた私にチョッカイかけてる、くらいの感じだ
彼氏が離れてから私はみんなに手を振り見送る
そして実家には行かず真っ直ぐ帰る
ホントは実家なんて行かなくていい
ただSくんを送っていくための口実だ
家に帰って悶々とする
Sくんからメールは来ない
このままなのかな
今日Sくんに久しぶりに会って実感した
私はまだこの子が好きなんだと
勇気を出せ、私!
私はLINEを送った
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